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コンゴ・ブラザヴィル事情

ブラザヴィルで出歩く

ブラザヴィル市内の交通機関には、マイクロバス・サイズの乗合いバスと、ほとんどがトヨタ・カローラのタクシーがある。どちらも、車体は緑色にペイントされている。

乗合バスは、「100cents」と呼ばれていて、その名のとおり、ひとり100セントで乗ることができる。バス停らしき目印もないが、大通りの要所要所でコンダクター(車掌)が「○○行き、○○行き」と大声で叫んでいる。

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タクシーは、乗る前に必ず値段の交渉をする。メーターは、ついてない。
大通りは道が舗装されていて運転に問題ないが、ちょっと横道を入ると、大きな水溜りだらけ。どの道をうまく切り抜けていくかは、運転手とお客の知恵の出し合いのようなものである。車は大揺れにゆれ、歩行者も、車を見て「こんなところ入ってくるなっ」とか「邪魔だ」とか言う。

いつも一緒に買い物に出かけたD子やM子は、彼女らの性格かもしれないが、必ずといっていいほど、タクシードライバーや周りの歩行者と口論にになる。車の窓から首を出して、後方に向かって「なによ-っ」とか言っている。一度は、タクシードライバーが車を止めて、彼女らに振り返り、「なに、疑うなら見せてやるよ。これがオレの運転免許だーっ!」という会話にまで発展していた。

タクシーやバスに乗らず、ひたすら歩く人たちもたくさんいる。ブラザヴィルはそれほど大きな町ではないし、マーケットもたくさんある。道で知り合いや友人に会って、「やあ、コマン(どう)?元気か」としばし話している。道で偶然ひとに会う、というのがなぜかとても多い。歩き疲れたり、知り合いに会うと、道の脇のカフェでしばらく休む。海辺のようなパラソル・テーブルとプラスティックの椅子がテラスにずらっとならべてあり、コーラをラッパ飲みしながら、道行く人をながめている。
ときどきほんとに肉体の美しい人々がいて、立ち姿、歩く姿に見とれてしまう。男性はスポーツ選手のように歩き、女性はファッション・モデルのように歩く。

しかし、慣れていないと、ブラザヴィルの道を現地の人のようにゴムぞうりでひょいひょい歩くのは、容易いことではない。道は砂浜のような砂地で、足がぐい、ぐい、とのめりこみ、おまけに道にはポイ捨てのゴミがあふれているのだ。買い物の品物を入れる、とても質のわるい薄いレジ袋やビニール袋を、みなポイ、ポイ、と道に捨てる。果物の皮や、空き箱、紙類を、歩きながら、ふうっと風に乗せて道に捨てる!警官さえ、チューインガムの紙をぽいっと道に捨てる!こんなことでいいのか!「STOP! ポイ捨て」運動を広めるには?とゴミを眺めてしばし考えたりしました。

というわけで、タクシーに乗るのも、買い物をするのも、道を歩くにも、つねに交渉と工夫しだいである。

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しかし、町で声高に交渉している人はいても、暴力や犯罪に出くわしたことはなかった。町で、治安に問題があると感じたことも、危険な雰囲気も全くなかった。警官はよく目にするが、タクシードライバーと押し問答している様子は、マーケットの売り買いとあまり変わらない様子だ。街中で、軍服のミリタリーが10人単位くらいで行進しているのも目にするが、やる気のない体育の授業みたいなかんじで、軍人政府の迫力も感じなかった。
ホームレスはいない。家の近所にも、身寄りのないおじいさんがいたが、その人は杖をついて毎日、J家の中庭で日がな一日涼んで、また夕方どこかへ帰っていく。周りの人が行き場所のない人を放っておかないのだという。

インターネットカフェ(Cyber Café シベールカフェ)は、街中にいくつもある。1時間500セントで、わりと混みあっている。
しかも、これだけ混みあっているのに、しんと静かで皆が画面に真剣に向かっている。隣人どおしの会話も、2,3言で途切れる。どうしたことか、これだけしゃべらないコンゴ人たちもいるのか。。。と不思議におもった。しかし、真相は・・・いつ起こるかわからない停電、なのだった。

突然、ぷつんと音もなく電気が切れて、すべての画面がシューンと消滅する。「うおーーーっ」とインターネットカフェに怒涛の多重唱が響く。「い、いま、このくらいタイプしてメールを送信、というところだったのにぃ!」と隣のおにいちゃんが帽子を投げ捨てて、隣の人に「このくらい」と長いメールの長さを説明している。

ここでは、Yahoo.fr (ヤフー・フランス)が一番よく使われているようだ。私などAOLのメールにアクセスして1通メールを読み込むのに1時間かかってしまった。

コンゴでの必需品, 持っていくものリスト

マラリア予防薬 Paludrine 100mg (Astra Zeneca) (他のブランドもあるとおもいます)
・・・ 1箱4週間分入っている。到着3日前から帰国2週間後くらいまで毎日飲む。パリの空港内の薬局で売っていた。現地の人も飲んでいるくらい必需品。

懐中電灯
・・・ 突然停電になるのが日常なので。ハイキング用品などの小さくて強力なフラッシュ・ライトは重宝する。

レインジャケット
・・・ 雨季には必需品。私たちは乾季の終わりに行ったが、最終日に遭遇した雨は、尋常ではないモノスゴイ降り方だった。傘は役に立たないとおもいます。

現金・・ユーロを持っていきました。
現地はCFAフラン。街の携帯電話のプリペイド・カードを売る店で、両替してもらっていました。

虫除けスプレー
地方部よりブラザヴィル(都市部)のほうが蚊が多い。

ウェットティッシュ
断水がよくあるので、あるととても便利。

日焼け止めクリーム
ジリジリ焼け付くような太陽、というほどの暑さではなかったが。気温、湿度も、蒸し暑い日本の夏よりはかなり快適なくらいの暑さ。でも、一日中(一年中)太陽が強めなので、必須。

サングラス
お土産にもなります。

スニーカー
現地の人のようにサンダルやゴムぞうりで闊歩すると、道に落ちているゴミなどで足を切ったりつまづいたりする危険性あり。下をむいて歩こう。

胃腸薬、風邪薬、頭痛薬 
よいおみやげにもなります。

*スーツケース(預け入れ荷物)は、エールフランスの場合1個23Kgまでで一人2個まで預けられました

………………

お土産といえば。。。
リクエストされて持っていったもの、その他喜ばれたもの:

・ 衣類 
近所の洋服屋さん(テイラー)が、持っていったジャケットやスカートのサイズやデザインのお直しを、あっというまに仕上げた。びっくり。

・ バッグ類 
これまた、近所の職人があっというまに革のベルトや取っ手をつけて、中古品をリモデルしてしまった。びっくり。

・ 折りたたみ傘 (女性用。日傘として使うそう)

・ スニーカー、革靴。 おしゃれ用のほか、アウトドア用の丈夫な衣類や靴は喜ばれる。

・ 家電製品(電圧はフランスと同じ220V) 肩たたきマッサージ機(と変圧器)をJ母のリクエストにより持っていった

・ 腕時計(カシオの3千円くらいのもの)

・ コンピュータ(デスクトップ)も持っていった。(OSはフランス語のWindowsを別途入れた) 家庭でのインターネット接続は普及していない。固定電話の接続もとても悪い。携帯電話のほうが普及している。

・ デジカメ(と変圧器) お土産のつもりではなかったが、あげてきてしまった。

・ 携帯電話 (日本の携帯は使えないので、フランスでプリペイド式を買った。「アフリカで使う」と言うと、モードを変えてくれた)

リンク集
その他の情報源です

黄熱病の予防注射が必須です。
http://www.forth.go.jp/tourist/useful/01_yobou.html

駐日ガボン大使館(日本にコンゴ共和国大使館はないので、ビザなどガボン大使館に問い合わせ可能)
追記:
駐日コンゴ共和国大使館が2013年よりオープンしています。
〒150-0012東京都渋谷区広尾2-7-16
電話 03-6427-7858

道祖神 アフリカ旅行専門 (今回は結局インターネットで航空券を手配したが、以前からアドバイス等もらっている旅行エージェンシー。持ち物等の準備にも参考になります)
http://www.dososhin.com/

東京でのアフリカ関係イベントなど
(社)アフリカ協会ホームページ
http://www.africasociety.or.jp/

コンゴのマルミミゾウ (オザラ国立公園でゾウの研究をしている萩原みきこさんのページ)
http://www.marumimizou.com/index.html
by tytomoyo | 2007-08-21 11:51 | ブラザヴィル事情・旅の持ち物


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