ポイント・ノワール(PN)からブラザビル(BZV)まで、ランクルとRUV4を運転して運んだJ夫一行。
午後4時半に出発し、丸1日以上かかって翌日夜にようやく到着した。 PN-BZV間はコンゴのなかで唯一列車がとおっている。が、そのためか車道はあまり発達しておらず、トラックや4駆でしかすすめないだろうと聞いていた。 当初、私もPN-BZV間のランクル道中に同行しようとおもっていた。が、ブラザでアメリカ大使(女性)から、「You shouldn't even think of it! まさか、ポイントノワールからブラザまで?私はその最後の1時間ほどの距離をブラザから車で行ったことがありますが、車のなかで延々はねたり飛んだり揺られたりして腰を痛めました。」と生々しい体験談を聞き、即刻断念。私だけ飛行機で帰ってくることにした。ま、いずれにしても、私の滞在中にはコンテナが受け取れなくてランクルと面会することはできなかったのだが。 PN-BZV間は飛行機なら40分、距離にして約500km。 ランクルとRUV4,それにカローラの3台でポイントノワールを出発。3台めのカローラは、PN滞在中に知り合った夫婦がブラザまで行くというので同行することになった。 一行は、J夫、甥のC男に加えて、友人で大統領警備隊員のA男(彼は、1週間の休暇をとってPNに合流したのだが、PN滞在が思いがけず延びて休暇を取り過ぎ、ブラザに帰ってから『ミリタリー・プリズン』に数日拘置された、という!)、いとこで「ニンジャ」のR男(家族も知らなかったのだが、J夫が「ニンジャ」関係の人をさがしていたら、なんと身内からカミングアウトしたのが彼だった)、とその友人2名。 コンゴには「ニンジャ」と呼ばれる反政府勢力ゲリラ部隊がいる。おもに南西部を拠点にしており、「その地方を通過する列車や車両への襲撃を繰り返している」、と日本の外務省の海外安全ホームページにも書かれている。今回ブラザビルまでの道は、まさにそのニンジャ地域を通過する。ニンジャ兵たちは、道路を通行止めにして自分たちの作った道路を通らせて通行料をとる、とか、ガソリンを高く売りつける、というような方法で、通行車からお金をまきあげているらしい。 政府側に近い軍人A男と、反政府側ニンジャ関係者のR男を同行して脇を固めた(?)J夫一行は、今回の道中でニンジャ関係のトラブルはなかったという。 しかし、それ以上のクセモノは、泥と埃とぬかるみの道なき道だった。 なぜ?! と言いたくなるほどまったく整備されない「幹線道路」。コンゴ共和国首都のブラザビルと第二の都市ポイントノワールを結ぶ幹線が、これ?! コンゴの現政権は主に北部の民族からなり、道の舗装工事や町の開発もまずは北部から、となってこの南西部は取り残されている、というのが理由の一つだという。 ランクル活躍。ぬかるみ、浸水、山道をモノともせず、ウィンチャ-を使って、カローラを救出。そのあと、後方のカローラを引き、同時に前方でスタックしたRUV4を押し進めるという強行を成し遂げる。 J夫「ランクル世田谷店の荒さん、ありがとう。やっぱりランクルすごい。日本に帰ったら富士オフロード・コースに練習に行きます」と思ったそうです。(ふつう順序が逆じゃないかと・・)
by tytomoyo
| 2008-10-30 18:03
| ランクル道中
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コンゴってどこ?
アフリカには、コンゴ共和国(首都ブラザヴィル)とコンゴ民主共和国(首都キンシャサ)の2つのコンゴがあります。
私達が訪れた国-J(夫)の出身国-はコンゴ・ブラザビル、人口3百万あまりの小国です。ちなみに隣国のキンシャサ・コンゴはもとのザイールという国で、地図でいうと右隣の巨大な面積の国です。 主な現地語はリンガラ語、共通語はフランス語です。 カテゴリ
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