太鼓スクール 演奏編

太鼓作りを見にいった学校に、翌日レッスンを見に行く。

あの料理していた普通のおばさんや娘たちが、タムタムを自在に持ち替えたり、ステップを踏んだりして、男顔負けの演奏を披露する。考えてみても、女性が、それもこんなに大勢でアフリカの太鼓を演奏しているパフォーマンスは見たことがない。
Tさんが、教師兼指揮者兼シンガーとなって、いろんなリズムや拍子の叩き方をやっていく。

私が所有している、ローランドの電子ピアノにもいろいろなリズムが内蔵されているが、いつも困るのは、アフリカン・ソングを演奏するのにちょうどいいリズムがない。16ビートでもなければ、ヒップホップでも、サンバでもない。

その名前のないリズムを、もちろん楽譜もなしで、T教師が「ン、ン、ア、ア、タターン、ン、タ!」と口と手拍子で表現すると、皆が特に表情も変えず、その通り太鼓で再現する。

一緒に見ていたJ夫の幼なじみのS男に、「すごいね」と思わず言うと、「たぶん君たちは、太鼓を『いつ』叩くか、って考えるんだろうけど、アフリカ人は、『どういう音がするか』を聞いて弾くんだよ。手なんて見てないよ」と説明してくれた。
そっか。体で弾く、っていうことなんだ。ためしに目をつぶって音だけ聞いてみるが。。。とても再現できそにない。

太鼓の学校は、J夫の実家からすぐ近所の住宅街にあって、演奏は建物の外の広場でやっているので、太鼓の音が鳴り響く。通りがかりの人や近所の子ども達が自由に入ってきて、リズムにあわせて踊ったりしている。子どもといっても、やっと歩きだしたばかりかと思うような1歳くらいの子から、小学生くらいの子らがまとまって、腰をふりふり踊りながら、音楽に没頭している。やがて熱狂して、はしゃぎあったり、走り回ったりしては、T教師に、「こらあ、もう出てけ、出てけ」と追い出され、門の外から、再度侵入をねらっている。

午後から始まったレッスンは日暮れまで続いたが、途中カリンバ(Kalimba=『親指ピアノ』)との共演や、歌い手も出てきて、見ごたえ十分だった。見学フリーでこれだけ楽しめるなんて、東京では、2~3000人収容できる最高級の大ホールで、お客さんは一人10,000円も払ってアフリカの伝統音楽コンサートを見に来るのよ、と言ったところで、この人たちは誰も信じてくれないだろう。J夫は、がんばって、是非、東京渋谷の文化村の世界音楽フェスティバルにいつか出演してください、と真剣に激励した。

それにしても、昨日はどっしり腰をかけて、鍋をかき回していたオバサンや娘っこが、いま衣装もあらたに颯爽とグループ演奏するその変わり身には、目を見張った。さしずめ伊賀村で農民を装っていた女忍者というべき変貌だった。(?)

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by tytomoyo | 2007-03-28 15:10 | アフリカの太鼓2


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